【書評】恋は雨上がりのように ◆ポカリのような清涼感

映画ドラマ等の感想

読みましたよ。
『恋は雨上がりのように』。

普通の感想は後回しにして、あえてダメ出しと批判から始めることにします。

『恋は雨上がりのように』へのダメ出しと批判

多分読んだ人の大半が最初に少し思うこと。

オレ、ファミレスの店長になるわ!

何でしょう。
やっぱりこのアリエナイ感。

女性はお金のない男性には寄ってこない、という真理を無視してはいけない気がします。
漫画だから、ファンタジーだから野暮な事は言いっこなしなのですが、17歳のキレイな女子高生が、冴えないおっさんを好きになるというのは不自然なものがあります。

ここは本当に女性の読者の反応が気になりますね。
うちの奥さんに読ませたらなんて言うんでしょうかね。
今度無理矢理読ませてみようと思います。

眉月じゅん『恋は雨上がりのように』を読んだ感想

あえて批判から始めてみましたが、この漫画の感想はただひとこと。
さわやかで良い話』です。
この読後感の清涼感は、まるで、青空の下でポカリスエットを飲んだような・・・。
そう、とてもさわやかな気分になれるんです。
俗世にまみれて蓄積された陰鬱な感情を、この本が吹き飛ばしてくれます。
1巻から5巻まで一気に読んだのですが心が洗われました。

ストーリーは45歳の冴えないファミレスの店長が17歳の女子高生と恋愛をする話です。
もうね、この一歩間違えばただのおっさんの願望でしかないシチェーションを、よくこんなにさわやかにできたなと。
青春をここまで感じさせる漫画はなかなかないです。

それに、出てくるキャラがみんなとても繊細で、いい人ばかりなのです。
人間不信になりかけてる30代くらいの男性は、だまされたと思ってぜひ読んでみてください。
オレも、生きてれば、こんなことがあるかもしれぬ、ときっと、明日を生きるための希望を得られると思います。

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